死合わせな独り言。

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Platonic -ナル我

一週間の休暇は、決して長いものではない。
その内の六日をも費やしてまで往復しても後悔しないのは、それだけの価値があるからだ。
事実共に在られるのはただ一日。それでも身分上の事を考えれば有難いものである。

ああ、今何をしているのだろう。
執務に勤しんでいるのだろうか。それとも火影が出してくれた先触れを読んでいるのだろうか。
考えただけで顔が綻ぶ。
任務で蓄積された疲労も忘れ、ナルトは森の中を駆け抜けた。

「我愛羅!」
己を呼ぶ声を聞くと同時に、背にドンという衝撃。
馴れた風の匂いと両肩を包むような拘束感を感じ、後ろから抱かれたのだと知る。
「…窓から入るなとあれ程」
背後の人の正体は既にわかっていて、前を向いたまま諫めると悪戯っぽい笑い声がする。
耳元で上がった息を聞き、急いできたのかと思うと口元が僅かに緩んだ。

公私をしっかり分ける我愛羅は早めに執務を切り上げ、来客を仮眠室に招いた。
目当ての人物に逢えて漸く疲れが押し寄せてきたナルトは、天蓋付きのベッドにダイブする。
その姿を見てフッと息を吐き、我愛羅もベッドの縁に腰掛ける。
「我愛羅」
呼ばれた方を向くと、ナルトが横になって手招きしている。
気は長くない彼は一瞬訝しげな表情をした我愛羅の手を引き、自分の方に寄せた。
我愛羅も大した抵抗はせず、ナルトはそれをいい事に、動作で彼に己を跨ぐように促す。
「へへ」
ナルトは小さく笑って、大人しく自分の腹の上に乗った我愛羅を見上げる。
我愛羅もまた、その視線に応えるように彼を見下げた。
「……ナルト」
静かに名を呼ばれたかと思うと、ゆっくりと我愛羅が身を屈めてきている事に気付く。
(お、お…?)
重心が前に来るのを感じ、アイスグリーンの瞳が近付いてくる。
脳裏を掠めた期待に、ナルトはごくりと唾を飲んだ。
(…あ、れ?)
しかしナルトの期待とは裏腹に、我愛羅の頭はナルトの顔の横に落ち、ぽすんとシーツが鳴った。
「我愛羅……?」
真横の後頭部を見、疑問を含んで呼び掛けると、胸辺りの服を弱く握られる。
「……逢いたかった」
聞き逃してしまいそうな小さな声で、そう呟いた。
ナルトは己の顔面がみるみる熱を帯びていくのを感じた。
彼に率直に感情を伝えられるなど数える程しか無くて、その度にこうして照れるも嬉しくなる。
投げ出していた腕を我愛羅の背に廻し、己に押し付けるように抱き締める。
「…俺も、逢いたかったってばよ」
合わさった胸の奥の鼓動を感じながら、ナルトは天蓋を見上げながら言葉を返す。
表情は見えないが、少し火照りを感じる顔をもっと項に近付けて来た事を返事であると解釈する。

(初めての我愛羅からのチューかと思ったんだけど)
期待はしたが、がっかりはしていない。
こうして少しずつ彼との距離を縮めていけば、いずれ結果となって返ってきてくれると信じている。
その日が待ち遠しい。この温もりも、きっと増すのだろう。
赤みが差している彼の耳に小さく口付ける。擽ったかったのか小さく身動いだ赤髪を見て微笑む。
愛しい人の体温を確かに感じながら、ナルトは目を閉じた。

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初ナル我。
こんなもどかしい関係でずっと居てくれると可愛いな。

ナルトにはキスをチューと言って欲しい。笑
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テーマ:NARUTO - ジャンル:アニメ・コミック

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